塩入浴法
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日本には塩分の強い温泉があり、その温泉に入ると体が温まるために
冷え性、婦人病、胃腸障害に効果があると人気があります。
これらは、塩の成分が汗腺から浸透していき、新陳代謝を旺盛にし、
体内に滞っていた毒物などの老廃物を排出し、腸内酵素の働きを促進し、
腸の蠕動運動を高め、神経痛、腰痛を軽減し、内分泌液を促進して
胃腸の働きを活発にするからです。
また神経の興奮を押さえ、皮膚・毛・髪・爪などの組織を正常にする
働きもあります。
その他、体温を上昇させ、浸透圧のバランスを高めるなどの効果を
認めることが出来ます。
● 具体的方法
(1)浴槽に天然塩を150?300グラム入れ、よくかき混ぜる。
(2)石を10キログラムほど入れる。
※ 塩のエネルギーと石から発せられる地球のエネルギーが重なり
浴槽にエネルギーの渦が生まれる。
(3)お湯の温度は39?40度の低温にする。
(4)始めは15分くらい、慣れてくると30分くらい入る。
(5)浴槽から出たら、健康たわしに塩を混ぜて、身体全身万遍無く
摩擦する。
(6)それからシャワーで塩を洗い流し、再度10分ほど入ります。
そうすると真冬でも体がポカポカして体の心まで温まります。
塩を入れると新陳代謝が良くなるので、体が軽く感じることが出来ます。
天然塩を1キログラム入れて入浴を続けたら、7日目に毒素が水泡となって
現れ、それを通り越したなら、うそのように体調が良くなったという
報告もあります。
また入浴後にコップ1?2杯の塩水を飲むと、爽やかな感じがします。
● 冷え性には半身浴
半身入浴法と言うのは胸から下だけを浴槽の中に入れて入浴する方法です。
これは昔から言われている、「頭寒足熱」の原理で下半身が暖められれば
血液の循環がよくなり、上半身に血が上っていく現象です。
本来人間の体というのは、上半身より下半身の方を暖めておかなければ
いけません。
それは心臓は胸にあり上半身には血液は流れやすいのですが、下半身には
血液は流れにくいのです。
冷えと言うのは下半身に血液が流れにくくなっている状態です。
ですから下半身を暖めると、血液の流れがスムーズになるわけです。
● アトピーに効く天然塩
天然塩による入浴法は温泉療法とは異なります。
しかし、塩に含まれている成分と温熱作用の複合的な効果に
よって、自律神経の調和を図る事が出来ます。
アトピーというのは自律神経の失調を治すところから始めな
ければ効果はありません。
従って的確な入浴法をおこなうことで効果は必ず現れてきます。
始めは手足の冷えが取れ、それから胃腸の具合が回復し、
というように徐徐に体が回復してそれから皮膚も綺麗に
なっていくのです。
アトピー性皮膚炎疾患の入浴法は次の通りです。
(1)天然塩を最初から大量に入れず、100グラム程度から
病状によって増加させていくこと
(2)摩擦せずに手のひらで塩をたくさんつけて患部をたたくようにする。
(3)39度くらいの温度のお湯で半身入浴法を行い、冷えを取るようにする
。
(4)ステロイドの離脱症状がある人は全身浴が効果的なケースもある。
(5)体調にあわせ、無理な入浴は避ける。
すべての病気の原因は冷えにあります。
温熱効果は病気の根源である冷えを正します。
自律神経の失調を正すと血液の循環が促進され、免疫力が強化されます。
さらにホルモンの分泌を促進し、健康な体へと変化させます。
アトピー性疾患の人は温泉の硫黄泉、酸性泉などの刺激では強すぎて
良くありませんが、天然塩を利用した塩入浴法なら刺激性も低く
ホルモンの分泌が活発になるために炎症、痒みなども抑えられ
ていくでしょう。
写真はパキスタン・ガンダーラの岩塩 結晶
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